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革新的衛星技術実証4号機 実証テーマ
再チャレンジ -CubeSat搭載用マルチスペクトルカメラの技術実証
一般財団法人未来科学研究所
理事 志波 光晴
マルチスペクトルカメラとは、被写体が放出する光のスペクトル情報を観測できるカメラ。赤・緑・青以外の波長も撮影することができる。小型・低コストで衛星を構築できるキューブサットに搭載できれば、高度なリモートセンシング技術を実用化しやすくなることが期待される。一般財団法人未来科学研究所の志波光晴氏にお話を伺った。
- イプシロンロケット6号機打上げ失敗による宇宙実証の機会喪失を受け、今回、革新的衛星技術実証4号機の実証テーマとして再チャレンジに臨まれます。どのような思いで再チャレンジを決断されましたか。
併せて、再チャレンジするにあたって変更したことがあれば教えてください。
志波 未来科学研究所(FSI)の理事であり研究所における人工衛星の開発部門の責任者であった佐鳥新氏は、イプシロンロケット6号機打上げ前に逝去され、その後、当時のプロジェクトマネージャーをはじめほとんどの開発メンバーが交代するなど、コロナ禍を経た衛星の開発体制に大きな変化がありました。革新的衛星技術実証4号機の実証テーマとして再チャレンジできることになり、佐鳥理事の遺志を引き継ぐべくFSIの新たな若手メンバーとともにFSI-SAT2の開発が進められました。
前号機のFSI-SATでは、1Uサイズ(10X10X10cm)のキューブサットに搭載できる小型・軽量のマルチスペクトルカメラの軌道上実証がメインのテーマでした。その当時は、まだカメラ撮影のための姿勢制御の開発は間に合いませんでした。今回のFSI-SAT2では、3軸リアクションホイールを新たに開発して衛星に搭載し、マルチスペクトルカメラの軌道上実証の撮影精度の向上に取り組みました。
- 今回の実証により、どのような未来を想像していらっしゃいますか。実証後の展望についてお聞かせください。
志波 前回の実証のインタビューで、月面探査の事業化を検討されている方と協力体制を作り、マルチスペクトルカメラを搭載した衛星を用いた月の資源探査の可能性について述べました。今回の実証を経て、今後、月を含む別の衛星や惑星の分光分析に利用可能な超小型探査衛星を目指し、新たな宇宙の知見を取得してゆこうと考えています。他の研究開発機関や事業家と連携を深めてゆきたいと考えています。

» CubeSat搭載用超小型マルチスペクトルカメラ実証衛星 FSI-SAT2


