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JAXA宇宙技術実証加速プログラム
– JAXA-STEPS –

JAXA Space Technologies rapid Evaluation Program on Small satellite

本プログラムは、JAXA第5期中長期(2025年4月~2032年3月)計画における「官民共創での宇宙利用拡大及び産業振興に資する研究開発等の取組」の一環として、官民に裨益するミッション・キー技術のPoC(Proof of Concept:概念検証)を、ワンストップで効率よく(クイックかつタイムリーに)提供する仕組みを実現するものです。

2025年に、これまで研究開発部門が実施しておりました「革新的衛星技術実証プログラム」、「小型技術刷新衛星研究開発プログラム」、及び、新事業促進部が実施しておりました「産学官による輸送・超小型衛星ミッション拡充プログラム(JAXA-SMASH)」等を再編し、新たなプログラムとして立ち上げました。

官民で活用可能な革新的・基盤的なミッションやキー技術のアイデアをお持ちの民間企業、大学、研究機関及びJAXAの研究者・技術者の方、宇宙実証サービスを提供する民間事業者の方、及び教育目的で打上げ機会をお探しの方が、本プログラムに積極的に参加し、本プログラムをご活用いただけることを期待しています。

本プログラムの目的

  • 官民に必要な将来ミッション・技術を、小型衛星を活用してクイックかつタイムリーに実証することによる「研究開発の牽引・加速」
    • 民間企業、大学、研究機関等とJAXAが共同で、将来必要となる官民で活用可能な革新的・基盤的なミッション・技術を見極め、各々の強みを活かして研究開発/実証を推進し、失敗を恐れずクイックかつタイムリーに実証を繰り返し行う。
    • 国内において(まだまだ)実証機会が不足している状況を踏まえ、広く宇宙実証を行う機会を確実に確保・提供する。
    • 実証の結果を踏まえ適時・適切に軌道修正を行うことで、研究開発/実証を牽引し、スピード感のある技術獲得を目指す。
  • 民間サービスも活用しフレキシブルな実証機会を確保することによる「産業競争力の強化」
    • 定期的かつフレキシブルな実証機会の実現を通じて、研究開発成果の早期市場投入、サプライチェーンへの定着を含む社会実装、及び輸送サービスの多様化を目指す。
    • 宇宙実証機会の確保にあたっては、民間等の実証サービスや民間小型飛翔機会等を適切に活用することで、JAXAと民間との適切な役割分担の構築とユーザビリティの向上を目指す。
  • 研究開発/実証サイクルを通じた小型衛星分野における裾野拡大・コミュニティ醸成による「技術基盤・人的基盤の強化」
    • 国内の小型衛星分野のコミュニティを醸成し、調査・分析から実証まで分野全体の有機的な好循環を実現させるとともに、コミュニティ内の連携を図ることで早い研究開発/実証サイクルを実現させ、研究開発/実証テーマの仮説検証プロセスを加速させる。
    • 早いサイクルでの研究開発・実証を行う仕組みの構築を通じ、研究開発及び産業競争力の根幹を成す技術基盤強化や人材育成を行う。

2025年度公募について

本プログラムでは、以下2つの募集区分を設けます(表1)。

  • 「全事業者向け研究開発/実証公募」(以下、研究開発公募):将来必要となる官民で活用可能な革新的・基盤的なミッション・技術について、プログラムが設定した課題(=課題スコープ)に対して、民間企業・大学等とJAXAが共同で研究開発・実証を行う提案を求めるもの
  • 「教育機関向け技術実証公募」(以下、教育目的公募):教育機関が有する先端的な技術やアイデアの軌道上実証を通じて、研究開発の加速と次世代の宇宙技術者・研究者の育成を支援することを目的として、教育目的での実証提案を求めるもの
  • 研究開発公募における研究開発/実証対象は「部品・機器・ツール/手法」と「衛星システム」の2つのカテゴリに分かれており、エントリーにおいてはそれぞれ技術成熟度に応じて、ミッションアイデアを具体化する「FS(フィージビリティ・スタディ)・フェーズ」と、開発・実証を行う「FM(フライトモデル)・フェーズ」のどちらかを選択いただきます。
    なお、本公募は共同研究による研究開発の実施を前提としております。そのため、実証機会のみを提供する教育目的公募への同時応募は不可となります。
  • 教育目的の公募につきましては、「衛星システム」を対象として実施いたします。
    本公募では、実証機器等の研究開発や打上げ後の運用に係る費用負担はございません。打上げ機会の提供(インターフェース調整支援を含む)のみとなりますこと、あらかじめご了承ください。なお、本公募は教育機関に所属する方のみを対象としており、教育機関以外からのご応募は不可となります。
表1 募集区分等について
募集区分 カテゴリ フェーズ 期間
研究開発公募   【部品・機器・ツール/手法】
【衛星システム】
FS 1年程度
FM 2年程度
教育目的公募 【衛星システム】

2025年度研究開発公募について

  • 研究開発公募では、法人(民間企業/大学)と、JAXAの研究者・技術者が連携した体制を構築していることを応募の条件とします。
  • 公募毎に「課題スコープ」を設定します。提示している課題スコープおよび公募要領に記載の審査のポイント等を十分に理解した上で、それらに対応した提案書を作成いただくようお願いします。提案内容がこれらの要件と整合していない場合、審査において不利となる可能性がありますので、事前に十分なご確認をお願いします。なお、公募要領については、公募開始(2025年9月下旬以降を予定)時に公表します。

2025年度研究開発公募 課題スコープ

2025年度公募における課題スコープを以下のとおり設定します。

研究開発の目標1  :  
開発プロセスの刷新及び衛星の抜本的な機能向上(協調領域)
課題スコープ番号  1-①  :  
AI/DX/モデルベース開発を活用した協調領域関連の技術
課題スコープ番号  1-②  :  
小型化・モジュール化関連技術
課題スコープ番号  1-③  :  
誘導/制御/データ処理関連技術
研究開発の目標2  :  
挑戦的なミッション系技術の獲得(競争領域)
課題スコープ番号  2-①  :  
AI/DXを活用した競争領域関連の技術
課題スコープ番号  2-②  :  
観測センサ技術およびミッション実証
課題スコープ番号  2-③  :  
測位関連技術およびミッション実証
自由課題
課題スコープ番号  3  :  
上記の課題スコープによらないが緊要性のある提案
※自由課題については特に緊要性のある課題に対して0~1件程度を採択予定

JAXA-STEPS公募説明会

下記のとおり、JAXA-STEPS公募説明会を開催します。ご希望の方は参加申込をお願いします。

説明会概要 2025年9月5日(金) 10:30~12:00
場所:オンライン

アジェンダ
10:30-10:35
挨拶
10:35-11:15
JAXA宇宙技術実証加速プログラム(JAXA-STEPS)の概要紹介、FY2025公募の概要説明
11:15-
質疑応答

※応募に際し、説明会への参加は必須ではありません。
参加申込 参加申込は、以下のフォームへの登録をお願いします。
申込みフォームリンク:
https://forms.office.com/r/w4fFqF63HE

申込締切:2025年9月3日(水) 24:00

情報提供・相談窓口について

将来の課題スコープ検討のための情報収集、JAXA、民間事業者、大学等が連携した提案の促進等を目的として、以下の情報提供・相談窓口を設置しております。
問い合わせをされる際は、下記リンクより「JAXA-STEPS」を選択いただき、件名に以下①又は②の問い合わせ名称を記載願います。

【相談窓口】  
https://aerospacebiz.jaxa.jp/contact/form/

  • 小型衛星を活用した新たな技術、ミッションの提案等の情報提供(通年受付)
  • 公募提案予定者向けJAXA研究実施部門とのマッチング支援(公募期間外のみ受付)

お持ちの新たな技術やミッションアイデア等のご提供を、心よりお待ちしております。
JAXA研究者とのマッチング支援に関しては公募告知(課題スコープ公表)から公募開始までの期間を重点マッチング期間と位置付けておりますので、提案を検討されている方でJAXA研究者との連携にお困りの方は、ぜひ積極的にお問い合わせくださいますようお願い申し上げます。

※マッチング支援について、研究内容のミスマッチや研究者の負荷状況等により、研究実施部門の研究者等が見つからない場合もございますこと、予めご了承願います。また、事前調整の実施を以って本プログラムの採択を保証するものではございません。

問い合わせ先

その他ご不明な点等ございましたら、以下の宛先までご連絡ください。

JAXA-STEPS事務局  
jaxa-steps_info@ml.jaxa.jp