Society5.0時代の低コスト・大容量な高速通信衛星システム先導する研究
狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く、経済社会を表すSociety 5.0では、空や海といったより広範な活動領域におけるブロードバンド環境や、大規模災害時における情報伝送、フレキシブルで可能性の高い通信が必要となります。
こうした通信を支える手段として、通信衛星(静止通信衛星、地球観測衛星、データ中継衛星)の通信回線高速化の重要性は増しています。
本研究では、低コスト・大容量な高速通信衛星システムを実現するために、通信ペイロード、衛星バス、地上システムそれぞれについて、デバイスレベルからシステムレベルの広範囲にわたる研究を行っています。
研究の意義価値
- 日本政府が提唱するSociety 5.0プラットフォームの構築に貢献し、かつ、2020年代に必要とされる国際競争力のある高速通信衛星システムの実現を目指します(現在開発中の技術試験衛星9号機プロジェクトが技術実証し、 国際競争力を有する衛星システムとして実現する次世代静止通信衛星に続く、次々世代静止通信衛星が必要とする技術の研究を行い、適用を目指します)。
- 地上のニーズのみならず、地球観測、宇宙科学・惑星探査、宇宙環境利用等の分野のミッション実現に貢献する高速通信衛星システムの構築を目指します。
研究の目標
通信衛星システムの国際競争力強化をキーワードに、大きく次の3つのサブテーマで研究を進めています。
低コスト、軽量、高性能のバス機器の研究
- 熱制御技術の刷新研究(LHP、OHPの高発熱機器への適用研究) 関連リンク
- 宇宙用太陽電池の研究
- 電力制御器小型軽量化の研究
- 軽量・低コストバッテリの研究