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Introducing JAXA's technologies
JAXAの技術紹介
1つのモーターで複数の動作を
切り替える機構(からくり)

草部 将吾KUSABE Shogo

技術の概要 本技術は、1つの駆動用モーターの回転を利用して、動力の伝わり方を機械的に切り替える機構です。ダイヤル錠の解錠原理を応用し、駆動用モーターを決められた方向・角度で順番に回すことで、切替機構を作動させます。これにより、切替専用のモーターや電磁クラッチなどを追加することなく、駆動用モーター自身の動きで駆動と切替の両方を行えます。切替専用の電気機器・制御系を減らすことで、システムの簡素化や信頼性の向上が期待できます。

もともとは、宇宙望遠鏡への適用を想定し、1つの駆動源で粗動・微動を切り替えるために検討された技術です。宇宙機では高い信頼性が求められることから、切替専用の電気機器・制御系を増やさず、駆動用モーター自身の回転を利用する機械式の切替機構を考案しました。今後、小型・軽量化を進めることで、精密機器や自動車などの地上用途への応用も期待できます。宇宙分野から生まれた、新しい機械式の「からくり」です。
アピール
ポイント
  • 1つのモーターで駆動と切替を両立
    駆動用モーター自身の回転を、駆動だけでなく切替にも利用します。
  • 切替専用のモーター・電磁クラッチが不要
    切替専用モーターや電磁クラッチなどを追加せず、機械的に切り替えます。
    電気機器・制御系を減らすことで、システムの簡素化や信頼性の向上が期待できます。
  • 小型・軽量化の可能性
    現状の機構は複雑ですが、構造の簡素化や部品配置の最適化により、小型・軽量化が期待できます。
適用先(例)
◆光学・精密機器
粗位置決め・微位置決めの切替
◆製造・検査機器
複数の調整軸や位置決め軸を順番に駆動
◆自動車
シートの前後上下移動・リクライニング動作などの切替
図表
関連特許 特開2024-145355号 出力切替装置