研究紹介

人工衛星およびデブリの光学観測

過去に打ち上げられた多数の人工物体(人工衛星、打ち上げロケットおよびそれらの破片等)は年々宇宙空間に蓄積され、今後の人類の宇宙活動に重大な支障をきたす恐れがあります。現在、軌道上物体(人工衛星およびスペースデブリ)の把握は、アメリカを中心に行われており、我が国の直接的な観測の寄与は行われていませんでした。我々は低軌道および静止軌道のスペースデブリを観測するシステムの研究開発を行っています。

低軌道用の観測システムとして、3軸経緯儀と35cm光学望遠鏡を用いたものを開発し、スペースシャトル、国際宇宙ステーション(ISS)、ミール宇宙ステーションを観測して形状の認識や姿勢運動の推定を行っています。これらの技術は将来落下の予測や故障衛星の回収等に役立つと考えられます。

また静止軌道用の観測システムとして、長野県入笠山に光学望遠鏡を設置し、高速読み出し大型CCDカメラで画像を取得し、静止軌道上のデブリを自動的に検出するためのソフトウェア開発を行っています。

この他に、本装置を用いて未知小惑星や地球に接近する小惑星の観測も行っています。