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C. 宇宙探査分野 アルテミス計画に向けた宇宙探査技術の研究

2019年に米国が「アルテミス計画」を発表し、日本政府はこれにいち早く参画を表明しました。2020年には米国との間で月周回有人拠点(ゲートウェイ)に関する了解覚書が締結され、2022年にはゲートウェイに係る実施取決め、2024年には与圧ローバを使用した月面探査に関する実施取決めが締結されました。このような国際約束の実現に向けて、JAXAは引き続き①環境制御・生命維持技術、②深宇宙ランデブ技術、③表面探査技術、④月面離着陸技術の研究開発を進めています。

具体的には、JAXA国際宇宙探査センターで作成、更新を継続している「日本の国際宇宙探査シナリオ案」の中で整理された研究目標や技術ロードマップに基づき、日本の強みが活かせ、かつ国際宇宙探査への貢献度の高い技術の研究開発を進めています。

国際宇宙探査に係る全体シナリオ・ロードマップ
日本の国際宇宙探査シナリオ案2025より)

研究の概要

本研究では、国際宇宙探査シナリオ案にて示されるシナリオやロードマップを踏まえて、宇宙探査分野において研究開発部門が取り組む先端・基盤研究として、以下の研究を進めています。

環境制御・生命維持技術の研究

ゲートウェイ、有人与圧ローバを含めた国際有人宇宙探査ミッションに向けた空気再生システム・水再生システム、廃棄物処理、環境モニタリング装置の研究。

深宇宙ランデブ技術の研究

深宇宙の有人/無人拠点に向けた物資補給技術の獲得に向けたFlash Lidarの研究(HTV-Xによる実証含む)、及び深宇宙軌道推定技術の研究(MMXによる実証含む)。また、月近傍ミッション(ゲートウェイ補給、月測位など)に資する軌道設計及び航法誘導制御技術の研究及びエンジンの高性能化・ロバスト性向上と輸送アーキテクチャ検討など。

表面探査技術の研究

月面レゴリスを原料とした推薬生成技術及びそれらを統合するシステムインテグレーション技術の確立に向けた地上での技術実証のための小規模プラントの研究。また、月面基地に向けた資源調査・掘削・採取技術に係る研究、及び月面における防塵技術や極低温対応技術などの耐環境技術に関する研究。

月面離着陸技術の研究

将来の月面離着陸機に必須な技術であるスロットリング可能な2液式エンジンの研究、及び離着陸時に発生するPlume-Surface-Interaction(PSI)についての現象理解に関する研究。

月周回有人拠点(ゲートウェイ)とゲートウェイ補給機