2日間 | クリティカル フェーズ |
打上げ
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約1ヶ月間 | 初期フェーズ |
定常フェーズ移行前確認会
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約5ヶ月間 | 定常フェーズ |
定常フェーズ完了確認会
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後期フェーズ |
成果報告会
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なんと軌道上2周年を迎えることができました。
筑波宇宙センター春の特別公開にて「SDS-4運用体験&公開イベント」を実施しました。
実際に宇宙空間を飛んでいる人工衛星を、参加者自身で運用していただくことで、衛星運用の“リアル”を体感していただきました。
前回までの「SDS-4管制官体験」は実際の運用室で衛星運用体験していただくものの、使用するデータは管制官が訓練用に使用する過去の運用データでした。つまり直接衛星と通信しているわけではなく、“模擬体験”でした。しかし今年は、その場で本当に衛星運用をしていただきました。実際に“今”衛星が発しているデータを受信し、“今”参加者が送信した指令で衛星を操作しました。こちらは参加者が送信した指令で撮影した写真(Svalbard/Norway)です。
WEBでの事前申込制とし、30人の募集枠に約170人の申込みをいただきました。
イベント後のアンケートでは、92%の参加者から「期待以上だった」との評価をいただきました。「刻一刻と変わる状況にワクワクした」、「文字情報だけでなくグラフもあって分かりやすかった」、「職員の方がかっこよかったです」などのコメントをいただきました。また「シンプルな手順書があるとミスを防げる」、「コマンド送信後にソフトウェアにリアクションがあるとわかりやすい」、「テレメトリはミッション情報のみを別出ししたほうが見やすくなる」など、建設的な改善提案も多く頂戴しました。これらは今後の運用システムの開発に引き続き活用させていただきます。
「SDS-4運用体験イベント」は事前申込制かつ運用室が広くないため、参加できる方が非常に限られてしまいます。そこで今回は“S-6研究開発棟”の1階ロビーにて、誰でも運用を見学できるパブリックビューイングを設置し、できるだけ多くの方に衛星運用をご覧になっていただきました。
実際に衛星運用を行っている画面を見ながら、運用メンバーが解説を行い、その場で質問にも回答しました。
非常に多くの方に衛星運用を行っている様子を見ていただくことができました。
2013年5月18日に軌道上で1周年を迎え、全ミッションのエクストラサクセスを概ね達成しました。
その結果を踏まえ、これまでの開発・運用、軌道上実証の成果について、JAXA社内向けに成果報告会を開催しました。
FOXミッションについては、FHPが打上げ後1年を経過しても劣化等見られず、軌道上で安定動作することを確認しました。また、各パラメータを変化させて軌道上実験を行い、理論モデルの精度向上に必要なデータを取得、エクストラサクセスを一部達成しました。今後、ユニバーサルな理論モデルの構築に向けて、引き続き、研究を進める予定です。
IST、QCMミッションについても、順調に長期トレンド評価を実施中です。
SPAISEミッションについては、課題であった混信状況の評価、および将来AISシステムでの性能改善に向けた知見を得、エクストラサクセスを達成しました。引き続き、軌道上実験を継続していきます。
SPAISEミッションに関する詳細は、第一宇宙技術部門サイトをご覧ください。
バス実験については、各種の姿勢マヌーバ実験・地球指向実験に成功し、エクストラサクセスを達成しました。今後は、大学・関係機関と連携しての発展的な実験・軌道上評価を予定しております。
無事に軌道上1周年を迎えることができました。
筑波宇宙センター 春の特別公開にて、「SDS-4運用管制官体験」イベントを実施しました。
「触れられる宇宙開発」を目指し、実際の衛星運用室で、実際に使用しているPCを操作し、衛星運用を肌で体験していただくことを目的として開催しました。
WEBでの事前申込み制とし、40人の募集枠に約400人の申込みをいただきました。
事後アンケートでは、94%の参加者が「期待以上だった」と回答。「宇宙開発が身近に感じられた」、「小型衛星に興味を持った」とのコメントをいただきました。また「ヒューマンエラーが起こりやすいシステムだと感じた」、「タッチパネル式の方が素早く操作できると感じた」などの改善提案も頂戴しました。これらは今後の運用システムの開発に活用させていただきます。
一般社団法人 日本機械学会 宇宙工学部門 一般表彰スペースフロンティアをSDS-4開発チームが受賞しました。
東京 一橋講堂で開催された「JAXA相乗り超小型衛星ワークショップ」にて、大学・産業界の小型衛星開発者向けに、SDS-4の開発・運用を通じて得られたレッスンズラーンドについて、発表を行いました。
定常フェーズ完了確認会を実施し、5ヶ月間の定常フェーズにおいて運用が適切に実施・評価されていることを確認。全ミッションのフルサクセスを達成しました。
FOXミッションについては、軌道上で想定通りの機能・性能を発揮していること、取得データより熱輸送量・熱伝導率を算出し、地上試験結果や解析による予測結果と良く一致していることを確認。QCMについても、軌道上での正常動作、打上げ直後からの一貫したデータ取得・トレンド評価を実施できています。
ISTミッションについては、既にエクストラサクセスまで到達しており、国際共同研究先であるCNES(フランス国立宇宙研究センター)チームから大きな賛辞・謝意を頂きました。また、SPAISEミッションについては、軌道上でAIS信号を受信しての衛星AISシステムの評価まで出来ており、将来の海洋関連ミッションを切り拓く、その礎を築く大きな成果が出ています。
SPAISEミッションに関する詳細は、第一宇宙技術部門サイトをご覧ください。
バス実験については、Micro Satellite級の小型衛星の標準バス技術を確立すべく、定常的に三軸姿勢制御で飛行し、WHLロストルク等の各種トレンド評価項目を含め、衛星バス系の機能・性能が良好であることを確認出来たと同時に、ミッションのフルサクセスを達成するための実験運用環境も、一貫して継続的に提供することが出来ました。また、予定していた姿勢マヌーバ実験・地球指向実験についても成功し、本成果を基として、後期利用フェーズでの、よりチャレンジングなミッション実験運用に資する予定です。
なお、11月16日~以降、後期利用フェーズに移行しています。
JAXA業績表彰 理事長賞をSDS-4開発チームが受賞しました。
定常フェーズでは、4週間を1クールと定義して、その中でSPAISEミッションを2週間、FOXミッションを1週間、バス実験を1週間実施しています。なお、ISTミッション、QCMミッションは、常時データ取得を続けています。
定常フェーズ期間中に計5クールの実験を行い、フルサクセス達成を目指します。
定常フェーズ移行前確認会を実施し、定常フェーズに移行して良いことを確認しました。
バスのチェックアウト運用を行いました。太陽電池のI-V特性の評価、搭載計算機のメモリパトロール機能の確認、姿勢決定精度向上のためのパラメータ変更などを行いました。
SPAISEミッションのチェックアウト運用を行いました。
FOXミッションのチェックアウト運用を行いました。複数の熱負荷モードにおいて、平板型ヒートパイプが正常に動作することを確認しました。
SPAISEミッションのチェックアウト運用をすすめており、AIS受信機の全てのモードが正常に動作することを確認しました。SPAISEミッションに関する詳しいことは、第一宇宙技術部門サイトをご覧ください。
Sバンド通信機のQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調による1Mbpsでのテレメトリ送信機能確認、及び、より精度の高い軌道決定のための通信機のコヒーレント機能確認を行いました。いずれも、正常に動作することを確認しました。
通信機機能 | 説明 |
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QPSK 変調機能 |
テレメトリをQPSK変調し、1Mbpsでダウンリンクする機能。より大容量のデータを下ろすことができる。 |
コヒーレント 機能 |
アップリンクの搬送波周波数に対して一定の比率でダウンリンク搬送波周波数を生成する機能。 地上側でドップラー周波数を測定することにより、より高精度な軌道決定(2-wayドップラーによる軌道決定)が可能になる。 |
搭載バス機器のチェックアウトを行いました。 また、IST(THERMEを用いた熱制御材実証実験)、QCM(水晶発振式微小天秤)の二つのミッション機器も正常にデータが取得できていることを確認しました。
太陽捕捉モード(Sun Acquisition Mode)から、太陽指向モード(Sun Pointing Mode)に移行しました。 太陽指向モードには、標準太陽指向モードと、高精度太陽指向モードがあり、いずれのモードも正常に動作することを確認しました。
姿勢制御モード | 説明 | 主に使用する姿勢系機器 |
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太陽捕捉モード (SAM) |
+X軸方向(太陽電池パネル面)を太陽に正対するよう制御するモード。 太陽センサ出力を直接フィードバックして姿勢制御を行う。また、X軸周りにスロースピンさせる。 |
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標準太陽指向 モード(SPM‐C) |
三軸姿勢決定を行い、衛星の+X軸を太陽方向、+Z軸を天の南極方向 に一致させるよう制御するモード。 センサ出力により衛星の三軸姿勢を決定し、姿勢制御を行う。目標とする太陽方向は現在時刻から算出する。 |
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高精度太陽指向 モード(SPM‐F) |
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小型実証衛星4型(SDS-4)は、2012年5月18日(金)1時39分(日本標準時)に、H-IIAロケット21号機により第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)と相乗りでH-IIAロケット21号機により打ち上げられました。
SDS-4はロケットから正常に分離され、その後、太陽電池パネルの展開を行いました。
項目 | 運用データ | 設計値(参考) |
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発生電力 | 約120W | 95W以上 |
太陽捕捉精度(3σ) (スロースピン時) |
約0.61degree | 2.28degree以下 |
プレスリリース:「小型実証衛星4型(SDS-4)のクリティカル運用の終了について」