研究紹介

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HTV搭載導電性テザーの実証実験(KITE*

軌道上の宇宙ゴミ(スペースデブリ、またはデブリ)の衝突による軌道上環境悪化を防止するためには、現在軌道上に存在している大型デブリの除去が有効です。

デブリ除去を低コストに実現するためのキー要素技術であるデオービット(軌道離脱)用高効率推進系として、導電性テザーシステムが有望と考えられています。

本研究では、「こうのとり」(HTV)を利用したテザー伸展と電流駆動の軌道上実証を行います。

HTV*KITE:Kounotori Integrated Tether Experiments



HTV搭載導電性テザー実証実験(KITE)の結果について

平成29年2月5日、「こうのとり」6号機に搭載して行った「HTV搭載導電性テザー実証実験(KITE)」を終了しました。

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研究の意義価値

宇宙活動の安全確保のためには、衝突すれば大量の微小デブリの発生源となりうる大型デブリの除去が有効です。

本研究では、デブリ除去実現の最初のステップとして、世界に先駆け、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)を利用したテザー伸展と電流駆動の軌道上実証を行います。

この実証で将来デブリを除去するための導電性テザー設計に必要な特性を取得することによって、大型デブリの除去にかかる要素技術を習得し、宇宙活動の安全確保に寄与します。



研究の目標

デブリ除去用高効率推進系の実証を目的とする世界に先駆けた軌道上実験として、地球周回軌道上におけるテザーの伸展特性、および電流駆動特性を取得します。



テザー伸展特性
ISS搭載植生ライダー (MOLI)
電流駆動特性取得(イメージ)

HTVに搭載された保持放出機構から約20kgのエンドマスを放出し、エンドマスに搭載されたリールから700m級テザーを伸展します。
テザー伸展特性は、エンドマスに搭載されたリフレクタと、HTVの宇宙ステーションドッキング用ランデブセンサを利用して計測します。また、テザー根元に搭載された光学カメラでも伸展状況をモニタします。



電流駆動特性

HTVに搭載された電界放出型電子源(Electron Emitter)から電子を放出し、10mA級の電流をテザーに流してその電流電圧特性を取得します。また、静電プローブ機能付き帯電電位モニタや磁気センサによりHTV本体の電位や周辺のプラズマ特性、および地磁気を計測します。



電流駆動特性取得(イメージ)
電流駆動特性取得(イメージ)