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小型衛星用推進系の研究

200kg級以下の小型衛星は、小型かつ安価に製作できる衛星として、さらに大型衛星に代わる実用的手段としてニーズが近年高まっています。大型衛星のピギーバック衛星として打上げられる場合、 あるいはコンステレーションのようなロケット分離後の衛星の軌道制御が必須なミッションは、小型衛星用推進系の搭載が必須となります。

本研究では、小型衛星を使ったミッションのフレキシビリティを確保し、宇宙利用のさらなる発展を目的に、小型衛星用推進系の研究開発を行っています。

研究の概要

小型衛星用推進系に必要な要素は、性能に加えて、安価であること、小型衛星に搭載可能な電力、質量であることが求められています。

そこで本研究では、民生品コンポーネントを使用した安価な小型衛星用推進系システムを構築し、その性能評価をインハウスで行っています。

試作したスラスタバルブおよび遮断弁

研究成果(より詳細な研究内容)

これまでに、民生技術を利用したスラスタバルブ、遮断弁の試作、および民生品の小型衛星用推進系への適用を目指した評価試験を行ってきました。

今後はこれらを活用したテストベッドの製作評価を行う予定です。また3Dプリンタなどの民生の先進技術を活用した新たな小型衛星用推進系システムの研究も行っており、民生技術の宇宙技術への転用が期待されています。

スラスタバルブ
  • 設計/製作(4台)
  • 質量測定
  • コイル抵抗値測定
  • 内部/外部漏洩試験
  • プルイン/ドロップアウト電圧
  • 開/閉応答特性
  • 推力特性
  • ランダム振動試験
遮断弁
  • 設計/製作(1台)
  • 質量測定
  • コイル抵抗値測定
  • 内部/外部漏洩試験
  • プルイン電圧
  • 開/閉応答特性
  • ランダム振動試験
調圧弁
  • 流量感度試験
  • 温度感度試験
  • ブローダウン特性確認試験
  • ランダム振動試験
圧力センサ
  • 応答性確認
  • ランダム振動試験

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